記憶の汀

~大学図書館司書のとりとめのない日々のこと~

塚本邦雄『清唱千首』を読み返す

みなさま、こんにちは。 年度末はバタバタしていて何かと疲れます。 今夜は塚本邦雄の『清唱千首』を読み返しています。 副題には「白雉・朱鳥より安土・桃山にいたる千年の歌から選りすぐった絶唱千首」とあります。 私は疲れているときは短歌の歌集は読め…

「チューリップ喜びだけを持つてゐる」

みなさま、こんにちは。 もうじき二月もおしまい。 二月は入試シーズンなのでなんだか疲れています。 水耕栽培しているチューリップが咲いてくれました。 ライトピンクプリンスという品種です。 チューリップ立ち姿 チューリップ上から なかなか凛々しい立ち…

年明け

みなさま、こんにちは。 本年もよろしくお願いいたします。 私が所属している歌誌「塔」は創刊70周年を迎えます。 これを記念して特集が組まれるそうで、エッセイの公募がありました。 ①わたしの最初に載った一首(入会して最初に「塔」に載った歌を挙げる)…

雲のいづこに月宿るらむ

みなさま、こんにちは。 もうじき年末ですね。 思うところあって百人一首を読み返しています。 高校生の頃、古典の授業で毎週百人一首の暗唱テストがありました。 当時はけっこう嫌だったんだけれど、大人になってみると無駄ではなかったと思うようになりま…

再び読み返したい本たち

みなさま、こんばんは。 今日はそこそこ冷えています。 この時期になると、年末年始の帰省が早く来ないかなとそわそわしてきます。 実家に置いてある本をとってこようと思います。 ざっと思いつくのは… ちくま文庫『萩原朔太郎』 コレクション日本歌人選シリ…

短歌は難しいか?

みなさん、こんにちは。 一昨日から近所の金木犀が甘い香りを届けてくれています。 秋の深まりを感じますね。好きな時期です。 短歌に興味があるけれど、難しそうだから躊躇っている・・・私なんかに歌が詠めるだろうか?と訊かれることがあります。 私はそ…

「足りぬものばかり数へてしまふから」

みなさん、こんばんは。 最近すこし涼しいですね。 デジタルデトックス、継続中です。いい感じ。 そういえば前にこんな歌を作っていました。 足りぬものばかり数へてしまふから SNSを閉ぢる休日(『塔』2023年5月号掲載) 奥野陽子『式子内親王集全釈』(私…

暇は潰してはならない

皆さまこんばんは。 今月は断捨離をしています。 カバン、衣装ケース、ハンガー、床のコロコロ、便箋、ブックケースなど。 古くなっていたり、貰って使っていなかったり・・・そういうものはこの際すべて手放す。 欲しいものではなくて、必要なものを買うよ…

捨てる、捨てる、捨てる

皆さんこんばんは。 9月になりました。今日は少し涼しい一日でした。 断捨離。衣装ケースをすべてチェックして、着古した服(私服とワイシャツ)やたくさんあって使わないタオル類を捨てました。 タオルは窓拭きに使ってから処分。 75リットルの袋がいっぱい…

雑感

皆さまこんにちは。 今日は休暇。まだまだ暑いですね。 * * * 父の友人のHさんが毎週、無農薬野菜とともに置いていく農園報。 次の一節が目に留まりました。 「日本人は、専門家を認める時に職業としているかどうかで判断することが多い」 * * * 学生…

「最近はカタツムリを見ないわ」

こんばんは。毎日暑いですね。溶けそうです。 皆さんはイライラしたり怒ったりすることはありますか? 私はもともとあまり怒らないたちだったのですが(母親譲りかな)、最近はイライラすることもめっきりなくなりました。 こういう言い方をすると冷たい人だ…

歌集いろいろ

みなさまこんにちは。 最近、歌集と句集をずっと読んでいました。 以下、備忘。 阪森郁代『パピルス』 「著者は塚本邦雄門下の俊秀。この端麗な詩の森をさまよつてしばし時を忘れるがよい」という岡井隆の帯文がついている。 「帰り来て部屋に聴きをりしろが…

もうすぐ七月

皆さまこんにちは。 最近、ブログを更新せずに何をしていたのか…というとずっと短歌を作っておりました。 今月は短歌関連の書籍を40冊くらい?購入。 歌集とか辞書とかもろもろ。栄養補給です。 そういえば、若者を中心に短歌ブームが来ている…なんて耳にし…

桜の俳句たち

皆さまこんにちは。 今年はお花見をされましたでしょうか。 私は職場にたくさん桜があるので毎日眺めています。 学生時代から句集を読んで気に入ったものをエクセルに入力しています。 今日は私が出会った桜の句をざっとご紹介します。 さまざまの事思ひ出す…

ちょっと散歩のつもりが

みなさんこんにちは。 近所の桜が咲いています。春を感じますね。 午前中、明治神宮に参拝して感謝とお願いをしてきました。 午後、修正テープを買いに行ったついでに散歩がてら書店に寄りました。 普段寄らないフロアも見てみましたが、なにやらおもしろそ…

三月になりました

皆さまこんにちは。 ついこの間お正月だったのにもう三月です。 岩佐美代子『内親王ものがたり』(岩波書店)を購入しました。 帯の文句は次の通り。面白そうだ。 「選ばれた最愛の姫君にして、最高貴の女性―内親王。神に捧げられ、和歌や物語と深いかかわり…

『源氏物語』を愉しんでいます

皆さまこんばんは。 先日から『源氏物語』の世界を堪能しています。 私と『源氏物語』の出会いは、多くの皆さんと同じだと思います。高校の古典の授業でした。そして高校の文化祭で『源氏物語』を取り上げることになって、私は和歌の担当になりました。図書…

『源氏物語』再読中・・・

皆さま、こんばんは。 10年に一度の強い寒波とのことで、都心でも今夜から積雪の可能性があるそうですね。 さて、この前の日曜日から『源氏物語』を読み返しています。 なんとなく読みたくなったのです。3年に1度くらいの頻度で読みたくなります笑 手始めに…

ジュンク堂書店

皆さま、こんにちは。 徒歩圏内にジュンク堂書店があります。 いいですね、大型書店! あらゆるジャンルを網羅しています。 図書館よりも図書館らしい本屋、がコンセプトだと店内にポスターが貼ってありました。 レジコーナーにはいつもお客さんがたくさん並…

明日は大晦日

皆さま、お久しぶりです。 明日は大晦日。今年の家計簿の総まとめをします。 源泉徴収票、早く届かないかな。 来年はさらに貯蓄を増やしたい。 社会人になった時に30歳までに貯金の目標を立てました。 一人暮らしなので家賃やら光熱費やらいろいろと出費があ…

7.24

みなさんこんにちは。 今日は10:00開店と同時にクリーニング店からスラックスを回収。 そしてこの記事を書いている13:00までだらだら読書。 図書館の除籍本をいくつかもらってきました。 至福の時です。 ちょっと寂しさも感じつつ。誰かと話したいなぁとか…

6.19

みなさんこんにちは。 今月は初の投稿です。もうじき六月もおしまいですね。 短歌。4月から仕事が大変でまったく作歌ができていないので、3月までに作り溜めておいたものをちびちび投稿しています。 作歌、再開したいなぁ。今月号は目次にも名前が載りました…

「にんげんだもの」

みなさんこんにちは。 今日は朝から東京国際フォーラムにある「相田みつを美術館」に行ってきました。 おそらく5年ぶりくらい。 旧制中学の頃に、短歌と禅に出会ったことが動画で紹介されていました。 短歌は私もやっているので共通点があって嬉しいな。 ミ…

夕方は涼しくなりました

みなさんこんばんは。 今日は学生時代の友人が遊びに来てくれました。 何年ぶりだろう?久々に会って話も弾みました。 いい時間だったな~ 仕事以外に没頭できるものを探しているようでした。 私には短歌や俳句があるけれど、彼も何か活動をしてみたいようで…

朝そうじ

みなさんこんにちは。 今日は休日です。 起きる時間は平日とあまり変えないほうがいいとのことで、7時に起きました。 いつも起きる時間の、-2から+2時間にとどめておくと、体内時計が狂わずに済むとか・・・ 窓を開けて空気を入れ換えて、気になっていた台…

四月まんなか

皆さんこんばんは。 早いもので四月も折り返し地点です。 昨日今日と雨が降って肌寒いですね。 明日は散歩に出かけます。 今日、読書メーターで相田みつをさんの詩を見かけました。 そういえば学生時代に相田さんの本をよく読んでいたなぁ。 相田みつを美術…

明日から

みなさんこんにちは。 明日から新しい職場です。 新しい業務、新しい環境、新しい人間関係・・・。 とくに初めの数カ月間は仕事を最優先で生活したいと思います。 3月のこの1か月の間、休暇だったので引っ越しもスムーズに進めることができました。 また、短…

「さよならは仮のことば」

みなさんこんにちは。 今月、新鋭短歌シリーズの歌集を渉猟し終えて、谷川俊太郎さんの詩集を片っ端から借りてきて読んでいました。 膨大な量の著作があるのですね。 「何もかも捨てて/私は私だけになりたい/すごく寂しいだろう/心と体は捨てられないから」 …

「前(さき)の世に出逢ひてゐたるあかしかと思ひぬ なにか君が懐かし」(笹井宏之)

みなさんこんばんは。 春めいてきましたね。 図書案で本を返した帰り道、小学校跡に木蓮が咲いていました。 写真を撮っている人がいました。買い物の帰りだが、あまりにきれいに咲いているので写真を撮りたくなったと話してくれました。 その気持ち、よくわ…

新鋭短歌シリーズ:蒼い世界を覗いてみよう

みなさんこんばんは。 引っ越してきた近所に区立図書館があります。 詩歌の棚が充実していて嬉しい限り。ありがたいなぁ。 書肆侃侃房さんが出版している新鋭短歌シリーズを借りて読んでいました。 歌集は1冊1冊の価格がわりと高額なので、借りられる機会を…