記憶の汀

~大学図書館司書のとりとめのない日々のこと~

桜の俳句たち

皆さまこんにちは。

今年はお花見をされましたでしょうか。

私は職場にたくさん桜があるので毎日眺めています。

 

学生時代から句集を読んで気に入ったものをエクセルに入力しています。

今日は私が出会った桜の句をざっとご紹介します。

 

さまざまの事思ひ出す桜かな(松尾芭蕉

 

夕闇や枝垂桜のかなたより(芥川龍之介

 

夜桜も故郷の道も恋しけれ(竹久夢二

 

夜桜やうなじの冷えも玻璃のなか(玖保律子)

 

逝く空に桜の花があれば佳し(北桃子)

 

月なくて葉桜は燈をいつくしむ(宮津昭彦

 

家中のしんとしてゐる桜かな(森賀まり)

 

いつかふたりいずれひとりで見る櫻(黒田杏子)