みなさんこんばんは。
ここ2か月ほど創作活動から遠ざかっていました。
一度離れてしまうと戻ってくるのがなかなか大変。
感覚を取り戻そうと思い、手元にある歌集を繙くと・・・
言葉にはならぬ思いを日々こぼすエリカ小さき花を落として(俵万智)
エリカの花と聞いてピンとくる方はそう多くはないのかもしれない。どうだろう?
薄いピンクの花が、無数の小さな鈴のようについている可愛い花です。
小さな花は枯れると次から次へとぽろぽろと落ちてくるのだそうです。
作者の俵さんは、そのさまを「まるで物思いにふける少女が、詩の言葉をつづるよう」ととらえることで先の歌がうまれました。
私の本棚には歳時記が2冊あるのですが、探してみてもエリカは載っていませんでした。
しかし、どこかでエリカを詠んだ句を見たことがあるなと思い、ネット検索してみると・・・ありました、有名な俳人の句です。
エリカ咲き海光冬も麗らなり(水原秋櫻子)
エリカ咲くひとかたまりの濃むらさき(草間時彦)
こちらの俳句も実にいい味わいがありますね。