みなさま、こんにちは。
もうじき年末ですね。
思うところあって百人一首を読み返しています。
高校生の頃、古典の授業で毎週百人一首の暗唱テストがありました。
当時はけっこう嫌だったんだけれど、大人になってみると無駄ではなかったと思うようになりました。
古典の先生方に感謝しています。
正月のかるた遊びもなかなか行われない現代において、和歌に接する古典の授業は貴重ですね。
高校の頃、なぜか教科書(古文・漢文)の音読にハマっていました。
つっかえずに読めるようになると気持ちがいいのです。
百人一首もテストが課されるので毎日音読していたのですが、当時まだ幼かった妹も何首か覚えてしまいました。(今は忘れていると思いますが…笑)
「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ」(清原深養父)
当時の幼い妹が覚えていた歌のひとつ。意味も分からないままぶつぶつ唱えていました笑
作者の清原深養父は、『枕草子』清少納言の曽祖父にあたる人物です。
歌意は下記ページをご参照ください。
そういえば…『枕草子』にも「夏は夜。月のころはさらなり」とあります。
これも古典の授業で必ず取り上げられる章段と言ってよいでしょう。
月といえば季節は秋だろう…という文化規範?に対して、清原家のふたりが夏の月夜を称賛しているのがなかなか面白いと思います。
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旅行には興味がない私ですが、三重にある斎宮歴史博物館に行ってみたい。
半年ほどずっと行きたい行きたいと思っています。
今年の読書では、斎王や斎院に関心をもちました。
きっかけは、読み返していた『万葉集』で印象に残った大来皇女(斎王)でしたが、それよりずっと前から『源氏物語』の朝顔姫君(斎院)に惹かれていたので、私の中で斎王や斎院といった制度を深く知りたいと思うようになる素地はあったのでしょう。