皆さま、こんばんは。
10年に一度の強い寒波とのことで、都心でも今夜から積雪の可能性があるそうですね。
さて、この前の日曜日から『源氏物語』を読み返しています。
なんとなく読みたくなったのです。3年に1度くらいの頻度で読みたくなります笑
手始めに勘を取り戻そうと思って、瀬戸内寂聴『源氏物語の女君たち』(文春文庫)を読みました。
本書は、1997年4月から6月の3カ月間、NHK教育テレビ「人間大学」で「源氏物語の女性たち」という番組を書籍化した作品なので語り口がやさしくて非常に読みやすい。
『源氏物語』を初めて読む方は、こういったエッセイから入るのが良いかもしれません。なにぶん長編なのでいきなり口語訳の全文に挑むと挫折する可能性が高いかと。
俵万智『愛する源氏物語』(文春文庫)もいいですね。私の愛読書です。
登場人物が多いので、誰がどんなキャラクターなのか掴んでおくのが全文読破のコツだと思います。(そのためにもエッセイが役立つ)
たとえば、葵の上は光源氏の最初の正妻だが、高貴で打ち解けない人。六条御息所は、上品で優雅だが愛執が深く、生霊となって他の女を死なせてしまう。などなど・・・
次に、角川ソフィア文庫の『源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』を読みました。本書は、巻毎のあらすじと、名場面にはふりがな付きの原文と現代語訳を配するものです。原文がついているので音読するのも一興でしょう。
高校生の頃は花散里が好みでした。特に美人というわけではないけれど、光源氏にとって一緒にいると心が穏やかになるというか、素の自分でいられる、そんな女性なのです。癒し系ですね笑
今は夕顔と朧月夜が気になっています。これから田辺聖子さんが訳した源氏を読みます。二人がどのように描かれているのか楽しみです。