みなさん、こんにちは。
一昨日から近所の金木犀が甘い香りを届けてくれています。
秋の深まりを感じますね。好きな時期です。
短歌に興味があるけれど、難しそうだから躊躇っている・・・私なんかに歌が詠めるだろうか?と訊かれることがあります。
私はそういう人には「短歌って簡単だよ!」と言うことにしている。
真面目な人ほど、まずは辞書類を買い揃えて、次いで有名な歌人の歌集を読んで、もろもろの勉強をしてからでなければ始められない、、、と考えてしまう。
しかし、こんなことをしていたらあっという間に寿命を迎えてしまうだろう。
それよりも作歌に興味を持ったならば、さっさと一首を詠んでしまうのがよい。
短歌のほんとうの難しさとは、自らが作歌していくなかで感じることであって、
外から眺めているだけではわからないものだろうから・・・。
たとえば、冒頭の金木犀を詠みたいなと思ったとします。
金木犀の甘い香りが漂ってきて嬉しいな、という内容の素直な歌をまずつくってしまう。
やはりさっさと一首にまとめてしまうのが良いでしょうね。
そうしていろいろな歌を(自分で)詠んで、(他者の歌を)読むうちに、作歌のコツのようなものが自分の中にたまっていきます。
そうしたら直せばいいのではないでしょうか。
はじめから完璧なんて目指さなくていい。
完璧なんて存在しないのだから。
「金木犀」という言葉を出せば、読者にその香りを想像してもらえるから敢えて「甘い」とは言わなくていいな、、、とか
「嬉しい」とは言わずに嬉しさを表現できる何か(動詞とか)を入れたほうが一首全体がいきいきとする気がする、、、とか
私自身、才も経験も乏しいけれど、少しずつ前に進んでいるような気がします。
牛の歩みのようにゆっくりとですが…笑
俳句は多作多捨と言いますね。
短詩型文学を短歌ではなく俳句からスタートした私にとって、多作多捨の考え方はいつも頭の片隅にあります。
とりあえずたくさん作ってみる。すべてはそこからだ、とかね。