記憶の汀

~大学図書館司書のとりとめのない日々のこと~

「さよならは仮のことば」

みなさんこんにちは。

今月、新鋭短歌シリーズの歌集を渉猟し終えて、谷川俊太郎さんの詩集を片っ端から借りてきて読んでいました。

膨大な量の著作があるのですね。

 

「何もかも捨てて/私は私だけになりたい/すごく寂しいだろう/心と体は捨てられないから」

 

「あの青い空の波の音が聞こえるあたり/何かとんでもないおとし物を/僕はしてきてしまったらしい/透明な過去の駅で/遺失物係の前に立ったら/僕は余計に悲しくなってしまった」

 

「詩はふて寝している/株式取引所のトイレで/誰もおれを買ってくれない/いつまで待っても値がつかないから」

 

「詩が好きな人は日本語のグルメだ。添加物の多い言葉は舌を鈍感にしてしまう。詩はとれたての新鮮な言葉をいのちとしているから、メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つかと思う。」

 

「立ち止まっている知識人に雨が降ってくる/スイッチは入らないが回路がショートして/知識人はひとまず歩き出す/寂しさをそこに置き去りにしたまま」

 

「単純に暮らしている複雑なヒト」

 

「毎日たぶん知識は三百グラム増えているけど/智恵は一グラムぽっち増えていない」

 

「さよならは仮のことば/思い出すよりも記憶よりも深く/ぼくらをむすんでいるものがある/それを探さなくてもいい信じさえすれば」

 

「あなたは悲しく思わないか/この教室に青い海のないことを」

 

「過去をふり返るとめまいがするよ/人間があんまりいろいろ考えるんで/正直言ってめんどくさいよ/そのくせ自分じゃ何ひとつ考えられない」

 

「僕も書こうとしているときは、できるだけ自分を空っぽにしようと思っているんです。空っぽにすると言葉が入ってくる。そうじゃなくて、自分の中に言葉がいると、ついそういう決まり文句なんかに引きずられるわけ」

 

話変わって・・・先日、停電と漏電がありました。

夜中に東電の作業員の方が来てくれて、点検をしてくださいました。

漏電個所はエアコンのコンセント内部。エアコン本体は異状なしとのこと。

 

コンセントの蓋をはずして、内部を見ると、電気器具が錆びて結露しているそうで。

おそらくこの部分が漏電したんでしょうね、、、と。水滴を拭き取ったら復旧しました。

 

不動産屋さんに連絡して点検をしてもらうことになりました。

日程調整の連絡がなかなか来ないので先ほど再度連絡しました。内部の器具を交換するのかな。いずれにせよ、迅速かつ誠実な対応を望みます。