記憶の汀

~大学図書館司書のとりとめのない日々のこと~

司書:児童サービス論(科目終末試験)〔司書16〕

こんにちは!

今日は私が受講した年度の「児童サービス論」科目終末試験について書いていきます。

末尾の諸注意・免責事項も必ずお読みください。

 

<設題>

学校図書館の役割のひとつに教員へのサポート機能があげられます。あなたが学校司書の場合、具体的にどのようなサポートや学校司書活動をおこないますか。サポート機能の必要性を述べたうえで、あなたが考えるサポートや活動内容の意義や役割、期待される効果の観点すべてを述べよ。ただし、教科書や、実在する図書館の活動を書くのではなく、自分で考えた内容を述べること。

 

<答案>

 本稿では、まず学校図書館による教員へのサポート機能の必要性を述べたうえで、私が考えるサポートや活動内容の意義や役割、期待される効果について述べる。

 

1.教員へのサポート機能の必要性について

 学校図書館は、公共図書館と同様に利用者に対して適切な資料を手渡す機能があるが、さらに「学校の教育課程に寄与する」という目的も併せ持っている。そのため、この観点から教科指導のための資料や教材となる図書を集めて教員に提供するという、学校図書館の教員へのサポート機能が必要となっている。

 

2.私が考えたサポート・学校図書館活動について

 ここでは、「何らかの事情で教室へ通うことのできない生徒へのサポート」について考える。

 いわゆる保健室登校等の生徒を対象とし、「通常の」授業を受けられなくとも、配当学年にふさわしい教育を提供するという意義がある。日々、授業に追われている教員はこのような生徒へ個別に十分なフォローができる余裕があるとは限らないため、学校司書と教員が相互に情報共有を図りながら、科目ごとに参考となる図書をリストアップする。そして、可能であれば学校司書とその生徒がいっしょに学校図書館で本を探してみる。なお、その際に他の生徒に見られたくないという希望がある場合は、授業時間に行うとよいだろう。通常の授業ではないため、教科書や参考図書を用いた自学自習スタイルになると想定されるが、教科書の例題や問題集の解答などは、本人の希望があれば学校司書を経由して各科目の教員の添削を受けられるような仕組みを構築すべきである。学校司書によるこれら一連のサポートにより、教室へ通うことのできない生徒にも各教科の学力向上の効果が期待できる。

 さらに、これらのサポートには、次の効果も期待され得る。すなわち、当該生徒に「学校はあなたのことを見捨ててはいない」というメッセージを間接的に伝えることができる。とくに小中学校などの義務教育レベルでは重要なことで、生徒自身が最も気にしている事柄であり、学校側の対応の姿勢には敏感であると考えられる。また同時に、勉強する場は教室だけではなく、学校図書館や保健室等も学校司書と教員のサポート次第では勉強の場になり得ることを、生徒自身はもとより保護者や学内教員にも認識を改めてもらう契機になり得る。また、非行の防止という副次的な効果も考えられる。

 

 

⇒全科目の科目終末試験を終えた今、振り返ってみるとこの科目終末試験の難易度がかなり高いことに気付いた。テキストには全く記載のない私見を展開した。成績通知で秀100点には聊か驚いた。

 

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