記憶の汀

~大学図書館司書のとりとめのない日々のこと~

司書:図書館概論(レポート)〔司書4〕

こんにちは!双海です。

今日は私が受講した年度の「図書館概論」レポートについて書いていきます。

末尾の諸注意・免責事項も必ずお読みください。

 

<課題>

公共図書館を1つ選び、レポートを作成しなさい。以下について記入すること。

・図書館の正式名称と所在地

・立地、予算、蔵書数、年間増加数、貸出数、業務別職員数(内、過去数年間 の採用者数、司書有資格者数)、収容座席数

・図書館サービスの種類と内容

・見学先の図書館に期待すること、改良すべき点、全体の感想等

 

<作成のポイント>

・具体的な公共図書館を1つ選ぶ → 基本的に自分がふだん利用している公共図書館がよいでしょう。ここのチョイスをしっかりしておくことが肝要です。設題が要求している事項(図書館サービスの内容など)を論述しやすくなります。

 

・図書館の正式名称、予算、蔵書数、職員数など → これらの項目は明確な答えがあります。パンフレットや図書館年報などで調べてみましょう。どうしてもわからない項目があったら、その図書館の司書の方に質問してみるとよいです。司書課程で勉強中で・・・と質問をすれば、きっと快く回答してくださると思います。

 

・見学先の図書館に期待すること、改良すべき点 → 単に不平不満を列挙するのではなく、調査・分析をする中で見えてきた当該図書館の課題について、自分なりの解決策を提示できるとよいでしょう。また、その際は「実現可能な希望・要望なのかどうか」という観点を持ち合わせていると、独り善がりな結論を回避することができそうです。

 

その他 → 私は、利用案内のPDFを添付しました。PDF版が公開されていない場合は、紙媒体のものをスキャンor写真撮影して添付するのもよいでしょう。また、選んだ図書館が発行している図書館年報も参照し、その図書館の現状を把握するとともに、現在抱えている課題や問題点を探りました。すぐに問題点や解決策が見つからない・思い浮かばない場合は、そのまま少し頭に寝かせておくとよいです。自分の思考が発酵するのを待ちましょう。

 

 

<レポート>

本レポートでは、○○県○○市の○○図書館を取り上げる。以下、設題に沿って記述をする。なお、特に断りのない情報については、20○○年○○月の訪問結果及び「○○市の図書館20○○(図書館年報)」による。

 

①図書館の正式名称と所在地について

 正式名称は、○○市立○○図書館である。その所在地は、○○県○○市○○区○○99-99であり、隣接する○○大学の「○○」内にある。

 

②立地について

○○図書館は、○○線の○○駅から徒歩5分にあり、交通アクセスが良好である。近隣には○○大学や○○店、緑豊かな○○公園がある。前述の通り、当該図書館は○○大学○○内にあり、コンサート・バレエ・ミュージカル等幅広い催しが行われており、図書館はホールを含めた市民のための複合文化施設を形成している。

なお、図書館の開館時間は、火曜日から金曜日は午前9時30分から午後8時まで、土日祝日は午前9時30分から午後6時までであり、平日は遅くまで開館していることは駅近くの好アクセスと併せて社会人にとっても利用しやすい。

 

③予算について

 20○○年度は予算額○○, ○○千円、うち図書館資料費は○○, ○○千円である。

 

④蔵書数および年間増加数について

 20○○年度の蔵書数は、一般書○○, ○○冊、児童書○○, ○○冊、外国語○○, ○○冊の合計○○, ○○冊であった。また、雑誌○○タイトル、新聞等○○紙、CD○○, ○○枚、DVD○○枚、ビデオ○○, ○○本を併せて所蔵している。なお、年間増加冊数は、20○○年度○○, ○○冊、20○○年度○○, ○○冊、20○○年度○○, ○○冊であり、毎年約○○, ○○冊の増加で推移していることがわかる。

 

⑤貸出数について、

 20○○年度は年間来館者数○○, ○○人であり、うちのべ○○, ○○人が貸出を受けている。年間総貸出数は○○, ○○冊であり、内訳は一般書○○, ○○冊、児童書○○, ○○冊、雑誌○○, ○○冊、視聴覚資料○○, ○○点であった。一日あたり平均○○, ○○冊貸出をしていることになる(年間開館日数:○○日)。

 

⑥業務別職員数について

 20○○年4月1日現在の職員は、常勤職員○○名。うち司書又は司書補の資格を有する数は○○となっている。なお、採用状況は、現在○○名体制で運営しており年度内退職者が発生した場合のみ適宜補充するとのことである。

 

⑦収容座席数について

 一般向けの閲覧席が○○席、ほかに児童書のある「おはなしのへや」に○○席がある。専用面積は○○, ○○平方メートル。

 

⑧図書館サービスの種類と内容について

 ○○図書館は、○○市立の公共図書館であり、利用対象者は○○市に在住・在勤・在学している人や近隣市町村に在住の人である。3階の一般書フロアに総合カウンターがあり、貸出や返却、貸出券の登録や本の予約ができる。

貸出サービスは、本は1人10冊まで、視聴覚資料は3点まで、貸出期間はともに2週間以内であり、返却はカウンター又は3階入口左側の返却ポストが午前7時から午後11時まで利用できる。さらに、視聴覚資料以外であれば、○○市立図書館、○○図書館、○○分館、公民館図書館室等のどこにでも返却可能である。

また、蔵書検索は、利用者用検索機(OPAC)が3階に8台、4階に4台設置されているほか、図書館ホームページで市内の各図書館の蔵書検索や貸出状況の確認、貸出予約をすることもできる。

 さらに、児童向けのサービスとして、絵本や紙芝居の読み聞かせの「おはなし会」(20○○年度:○○回開催・○○, ○○人参加)を実施しているほか、「○○」等の児童向けの定期刊行物を発行している。その他、障害を持った方向けに大活字本・布絵本・朗読CD・DAISYを提供しており、対面朗読サービスも行っている。

 

⑨○○図書館に期待すること・改良すべき点・全体の感想について

 今回、調査をする中で私が思い至った○○図書館の改善すべき点は、Ⓐ学習・調査・研究に必要な参考図書や専門書の充実と、Ⓑ適正な司書配置とレファレンスサービスの向上である。

まず、Ⓐ参考図書や専門書の充実についてであるが、20○○年○○月○○日~○○月○○日に○○市立図書館・○○図書館・○○図書館の窓口を訪れた利用者を対象に実施されたアンケート(「○○市図書館事業評価書」を参照)によると、市内の図書館全般に専門書の充実に関する要望が挙がっていた。実際に私が○○図書館を利用する中でも、児童書や一般書籍(小説など)と比べると、調べもの用に割り当てられた蔵書数や排架スペースは小さかった。

次に、Ⓑ適正な司書配置とレファレンスサービスの充実であるが、市内の図書館に勤務する司書の総計は○○名である。先の⑥で述べたように、残念ながら○○図書館に司書の配置がない。一方で、○○市立図書館には○○名もの司書が配置されているため、そのうち○○名程を○○図書館に配置するべきである。図書館の規模を考えても、○○図書館に司書がいないのは問題であろう。また、現状では市内の図書館間にレファレンスサービス等の格差が生じかねず、このような利用者にとって不都合な状態は早急に改善されなければならないと考える。

以上、ⒶとⒷをあわせて改善すれば、参考図書や専門書が充実し、司書の適正配置によるレファレンスサービスの質的向上がなされ、長らく課題となっていた調べもので来館する利用者の満足度も向上すると考えられる。

 

<参考ホームページ>

○○図書館Webサイト URL

○○市の図書館20○○(図書館年報) URL

○○市図書館事業評価書(評価期間:20○○年度~20○○年度)URL

※いずれも最終アクセスは、20○○年○○月○○日。

 

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